弘前にある旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)の見学をしてきた
(見学日:2019年4月30日)
ここは全く予定していなかったのだけど、弘前に着いた夜に「弘前さくらまつり」のライトアップを見たあと、弘前公園からぶらぶら歩いて帰る途中に偶然見つけて、全く調べもせずに翌日また行ってみたら中に入れることが分かったので見学してみた。
設計者は、当時の青森県の洋風建築第一人者と言われ、太宰治の生家・斜陽館なども手がけた弘前市出身の堀江佐吉。
こういう偶然で素晴らしい建築物と出会えてラッキー!
夜間ライトアップしてるのは正面だけだった。斜めからも立体感あって好き。
さて、翌日改めて来たので。
旧第五十九銀行の本店として明治37年(1904)に完成した木造2階建て。和洋折衷の優れた明治建築ですって。旧第五十九銀行は現在の青森銀行で、青森銀行弘前支店としても営業していたそう。
入ってから受付で入館料を支払います。
支払が終わると右の奥でスリッパに履き替えます。
カウンターの中から見学順路スタート。
ここでは創業時の資料や旧紙幣、旧貨幣を展示している。
当時の金庫も置いてある。
カウンター側をぐるっとして入り口脇の階段から2階へ。
2階には小会議室などの様々な広さの部屋がいくつか。
次の部屋は大会議場。ここも含め、2階の天井には金唐革紙(きんからかわし)が使われています。
金唐革紙は、ウィーン万博やパリ万博でも人気を博し、主に壁紙としてヨーロッパに輸出されていた高級伝統工芸品。
日本でも明治建築の壁紙として鹿鳴館などに使われましたが、多くは消失しています。英国で日本が輸出した金唐革紙に出会ったジョサイア・コンドルも、来日してから設計した建築に多用したといいます。昭和30年代後半に最後の工場が閉鎖されて制作技術は途絶えたものの、一度は復元事業で重要文化財の修復で使われました。ですが、ここは建築当時のまま現存している数少ない建物なのです。
展望台がある装飾塔に上がる階段だと思うけど、上がれません。
外観はルネッサンス風の洋風建築だけど、土蔵と同じように壁を漆喰で塗り籠め、窓にも漆喰塗の引戸を入れた防火構造になっている。防火対策のためか、順路の階段の隅にまといを発見。
弘前公園からすぐです。桜もチラホラ見える。
すみません。廊下とか階段が好きなので。階段めっちゃ撮ってあった。
正面入り口の扉が重たいので、係りの方が立っていて帰りは開けてくれた。ありがたい。
弘前でお時間がある方はぜひ!無かったら時間を作ってでもぜひ!!
というか、弘前にはいっぱい建築遺産があるので、次はそういうところもちゃんと回りたい。
旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)|観る・歩く|公益社団法人 弘前観光コンベンション協会
(見学日:2019年4月30日)
◆ひとりで
◆予約不要
◆有料