見学日和 ~社会科見学とか工場見学とかあれこれ

社会科見学&工場見学や旅とかいろいろメモ

【見学】東京モノレール整備場(昭和島総合センター)


毎年11月18日は土木の日ということで、土木学会関東支部ではこの時期に親子見学会を開催してくれています。
さすが土木学会というか、子どもも一緒なのにこんなマニアックでいいの?というような場所を見学させてくれるので人気が出てきています。
娘と一緒に行った親子見学会の際は普段見学は受け付けていない東京モノレールの整備場を見学してきました。場所は東京モノレール昭和島駅のすぐ脇です。


これが昭和島センターの全体図。整備場もこの中に含まれていて、横に800m、縦に70mで5万4~5千平方メートルの広さがあります。

東京モノレールは、浜松町駅から羽田空港第2ビル駅までの17.8km(現在は国際線ターミナルを迂回した分伸びてます)を走る跨座式を採用したモノレールで、東京オリンピックに間に合わせるために超スゴ技で1年半で造ったいう伝説的なもの。今の時代で造るとなると6~7年かかるだろうと言われています。

車両は全部で20編成あって、1編成6両で運行してますが、うち平成元年導入の1000形が16編成(96両)、平成9年から導入された新型の2000形が4編成(24両)となっていて、1000形のうち1編成だけが外装も内装もポケモンで統一された「ポケモンモノレール」になってます。

全部で20編成しかないの?と思ったけど、通勤ピーク時でも16編成で運用してて、ノンビリ走ってるようで時速80kmのスピードで走ってる。最高速度は時速90kmなんだって!


見学路が設定されてないわりに、整備場に向かう途中に第1号の台車が置いてあったり。開業当初から14年7ヶ月のあいだ走行したものらしいです。


整備場の中には点検・整備中のモノレールがいっぱい。点検は6日に一度の列車検査と1ヶ月に1回の月検査をしてるそうです。


点検・整備のときは1両ごとに。

ときには車輪の部分もはずして点検。


車両の点検台の他にも部品や工具がいっぱい置いてある。


タイヤは2種類の大きさがあって、案内輪タイヤ4個と安定輪タイヤ2個=計6個の小さいタイヤで大きな4個の走行輪タイヤを回しています。

タイヤはミシュランブリジストンの2社を使用してて、ブリジストンの方が多くて17編成で使われてます。大きなタイヤは鉄の部分を抜いても1本約60kgの重さがあり、窒素ガスが10気圧で充填されています。交換時期は、走行距離25万km以下、だいたい1年8ヵ月ぐらい。


車両の下の部分をあけたところ。ちょうど横になっているタイヤが安定輪タイヤです。


これは何するやつだっけかな…。こんなのが奥にありました。


このトンネルみたいなのは、点検車両の下をくぐって反対に行くための溝です。見た目より結構せまいっぽい。

整備場の中での説明が終わると次はモノレールの試乗です。

なんと、今日の見学のためにポケモンモノレールの運行をお休みして待機させてくれてました!すごい気遣いに感動しきりです!


駅じゃないので、階段を使って乗車します。ちゃんと下まで絵が描いてあるのね。ちょっと小さい声で言いますが、このポケモンモノレールは年間約2000万円かかるんだそうですよ。キャラクター使うのって結構お金かかるんですね…。


試乗した車内から見えた他の引きこみ線。
昭和センター内の試乗ってことで、端から端まで運転してくれたんですが、途中で洗車機を通ったり、ポイントの切り替えも見せてくれたりしました。見学と試乗は半分ずつの人数に分かれましたが、もう一方のグループは車内アナウンスもやらせてくれたんだって。いいなぁ、やりたかったよ。


ちょっと暗いんだけど、運転席です。小さいお友達が多くてなかなか前の方に近づけなくてね。子どもたちは代わる代わる運転席に座らせてもらっていたんだけど、私もお願いしようとしたら娘に激しく止められて泣く泣く断念したのでした。

転てつ器が動くところ(ポイントの切り替えね)は、なんだか竹で出来た蛇のおもちゃの動きに似てる気がします。

普段見学を受け付けていないと言いながら、写真は取り放題だし説明もわかりやすいし質問にも丁寧に答えてもらえたし、ノベルティもいろいろいただけで大満足でした。
係の方たちも、一所懸命PRして下さってありがとうございました!

≪見学日:2008.11.8≫