見学日和 ~社会科見学とか工場見学とかあれこれ

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【見学】海洋研究開発機構(JAMSTEC)の横須賀本部に行ってきた

海洋開発研究機構は独立行政法人で、略称のJAMSTECという言い方も多く知られている。この日は午前にGNF-Jを見学してからの流れで横須賀本部の見学に。 

kengaku.hateblo.jp

 

海洋研究開発機構と名前だけ聞いても、どんなことをしているのか想像も付かない状態で行ったけれど、しょっぱなから今回案内役を務めてくださる山田さんのロープショーで私の心はわしづかみされました(笑)
次いで、海鳥が釣り糸に絡まったときの体験として輪ゴムを使って「海鳥体験ゲーム」。たった輪ゴム1本を使うだけなのに釣り糸が絡んでしまった海鳥の悲劇を思いやることができました。


その後は敷地内の様々な施設や展示物を説明付きで見て回ります。

有人潜水調査船の「しんかい2000」。
私たちが子どもの頃は「しんかい2000」が最新鋭でしたが、その後継として最新技術満載なのが「しんかい6500」。(なぜ2000→6500までの間がないのか聞きそびれた) 


しんかい2000&6500」が何故沈んで行くのか、何故浮いてこれるのか、あまりにも原始的な方法なのがオドロキ。

これはシートピア計画で使われた海中居住実験施設のハビタット。水深30~60mのところに設置したこの施設の中で4人の研究員が68時間生活するということをやっていたのだそうです。


広報の山田さんの要所要所での説明は大変興味深く、実体験に基づく海中作業の話などもご苦労があったと思いますが、笑い話を交えて私にもわかりやすく追体験しているような気分になりました。私は飴玉の罰ゲームの話がツボでした^^


高圧実験水槽装置のある施設では、水深約14,000mに相当する圧力をかけて、各種材料に対する疲労試験や耐圧試験を行っています。
加圧によって壊れたガラス玉が破砕して白い粉状になってしまったり、

 大きな鉄の玉も加圧でへもグロビンみたいに凹んでしまったり、

挙句割れてしまったり。

 潜水調査のためには、水深が深くなってもそれに耐えうる材料や機器を使わなくてはいけないので、ここでの実験や試験を経て「しんかい6500」などの有人潜水調査船が作られているのですね。

 

 

海洋科学技術館には有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型や、水圧を子どもでも分かるようにした展示がある。
みんな大好きカップヌードルminiの容器を使って加圧についてわかりやすい展示。

今回は実際に手動の加圧装置を使ってカップヌードルminiへの加圧実験もやらせてもらいました。


「しんかい6500」(模型)の操縦室に入ってパイロット気分も味わえる。


操縦室は大人3人が入れる程度の広さしかなく周りは計器のスイッチだらけですが、スイッチ好きにはたまらんですね。


そこかしこで海洋研究の生々しい軌跡を目にすることができて本当に充実した見学になりました!





お土産にいただいた「しんかい6500」のストラップ。

 

(終)