見学日和 ~社会科見学とか工場見学とかあれこれ

社会科見学&工場見学や旅とかいろいろメモ

【見学】都会の地下農場「パソナO2」【閉鎖】

※この見学施設は2007年に閉鎖しています。

大手町駅、ちょうど地下鉄東西線の改札のある通路に沿っていくと野村ビル。
こちらのビルの地下2階に、人材派遣会社のパソナが就農支援の試みとして農場を作ったのです。蛍光灯やLEDをいろいろ組み合わせて使い、光の届かない地下、それも元はりそな銀行の金庫室だったところに田んぼや植物工場が出現しました。


それがこの「パソナO2(オーツー)」。

以前からとても気になっていたので、ガイドツアーを予約してみた。


大きくわけて6室と終業時間後に残業カフェに変貌するという広場があり、それぞれの部屋ごとに栽培されている植物が違っていて、それぞれの場所で匂いも違います。

これはハーブ畑。土は20~30cmの深さがあり、約50種類を栽培している。



花畑は発光ダイオードで日照時間を調整して栽培。


野菜畑では、外の光量の5分の1の光で栽培されていて、キャベツなどは光の量が少ないせいで巻きが弱くなるのだそう。


お花はもちろんだけど、水耕栽培もやってます。
ちょうど数週間前に稲刈りが終わり、田植えもすんだばかりのところでした。

1年に3回収穫できる予定で、これが3回目の栽培で、次回の稲刈りは6~7月ごろだそうです。

あとはハーブの部屋と、トマトの部屋!
トマトの部屋は食べたくって仕方ない臭いでいっぱい!(笑)
ここは周りに銀紙を貼って、光を乱反射させて少しでも果菜に光が当たるように工夫されてます。


今回は残念ながら収穫量不足で試食のサラダ菜は無しでした。残念。
これが今回一番の楽しみだったのに。


ガイドつきだったのでいろいろ質問しましたが、じつはここのスタッフさんは植物栽培のエキスパートではありませんでした。結構いろんな大学や研究機関がこぞって見学に来ているのに、別に問題なくやれちゃってることがとてもビックリでした。


ここが終業時間後にパソナの社員が利用できる社員用カフェだそうです。地下で作られた植物を食べたりできるそう。いいなぁ。 


じつをいうと、高校時代に入っていた地理歴史研究部の調査テーマが電照菊栽培といって、愛知の渥美半島で行われている、ハウス栽培での菊の夜間照明で発育制御する農法だったんです。ちゃんと渥美半島まで調査合宿に行ったんですよ!夜間照明ってんで夜中に農地を徘徊するかのごとく調査したことを思い出しました。

(終)