見学日和 ~社会科見学とか工場見学とかあれこれ

社会科見学&工場見学や旅とかいろいろメモ

【見学】首都高中央環状王子線・開通前見学会

発端は「広報いたばし(11/23号)」の中の小さな記事から。
首都高の「中央環状王子線」(板橋JCT~江北JCT間)の開通を控えて、2002年11月30日と12月1日の2日間だけ一般開放をするというので小学生の娘と行ってきた。

都営三田線新板橋駅から歩くこと数分。高速道路は下から見るのと上から見るのは大違いで、まさか最上部まで昇るなんて全く予想だにしていなかったにもかかわらず、滝野川五丁目の避難用階段入り口から最上部まで、死ぬ気で昇ってきました。

…なんでかって?私『高所恐怖症』なのですよ。

なんたって、歩道橋クラスの高さでもすでにヤバイ。そして今回は中でも一番苦手な『下の見えるらせん階段』……。
子どもの手前、引き返すことも出来ないし、前の人を押しのけて階段を駆け上がることも出来ないし、気が遠くなるほどに感じたあの数分。生きた心地がしないってこういうことを言うのですね。(じつはその後も首都高の見学のたびに結構生きた心地がしない体験をしてます)

避難階段を昇りきるとそこは板橋会場。頂上はまるで別世界で、嘘のように興奮する私。
ここから板橋本町の交差点の上にあたる板橋JCTの合流地点まで見に行くこともできたけど、見学終了時間まであまり余裕がなかったので、王子会場までの輸送マイクロバスに乗って移動することにした。

バスからの眺めは見晴らし最高。 

左前方にこれから通る道が見えてきました。
西巣鴨からまっすぐ明治通りにそって走ったと思うと、だんだん下り坂になって、飛鳥山トンネルに入ったところで王子会場に到着。



王子会場は飛鳥山トンネル内。500メートル以上あったかな。
飛鳥山トンネルのパネル展示。飲み放題のお茶のサービスも有。

飛鳥山トンネルの足立方面は外に出られます。

さらに板橋JCTとは反対の江北JCTの手前にある足立会場(桜五色大橋の上)までマイクロバスに乗って移動です。

まだまだ資材が置かれた状態で開通まであと2週間。工事完了するのか勝手に心配。

工事中の機材を尻目にピストン輸送で王子会場~足立会場を結んでいます。次は足立会場に向かいます。

この橋の向こうは合流する首都高川口線
足立会場は五色桜大橋の手前まで。
この橋の向こうは合流する首都高川口線

向こうに見えるのは首都高川口線。

終了が近いのでスタッフも橋の向うから戻ってきております。
首都高PRコーナー!
首都高王子線の詳しい説明になにやら熱心な方。

江北JCTに向かって右側には低い展望台。カラフルな台の上には双眼鏡も置いてありました。

っていうか見晴らしがいいと怖いので近寄れません…。
結構みなさん真剣に遠くを見ております。

うちの娘ちゃんもなにやら熱心に覗いております。


こちらは江北JCTに向かって左側は豊島5丁目団地。それもV字棟が見えます。

このときは「年内完成」の言葉に(本当かよ!)と思ったりしました…

遥か下に見える下界の景色にキャーーーッ!!!って感じ。
この画像は、怖いもの見たさはあっても自分の来た道を振り返れない私のために、娘が撮ってくれた渾身の1枚。足立会場出口となる避難階段を上から見た図。覗き込んだら目眩がして転げ落ちそう。

娘が撮ってくれた画像をみたら板橋会場に戻ってまたあの階段を降りるのが恐ろしくなってしまい、係の人に相談してみたら、王子会場なら出口が2ヶ所あって片方はトンネルから出るルートになっていると教えてもらって、またバスで王子会場に。


すかさずトンネルからの脱出を選択。そしたらなんとビリッケツでした。

最後に出口のところから昇って来た階段を撮ろうとしたら係の兄さんが隠れてくれました(笑)

外に出たら飛鳥山の交差点。都電荒川線明治通りの合流するところでした。

その足で飛鳥山公園に行ってみると、新幹線の向うに今行って来たばかりの首都高王子線の現場が見えました。

今回歩いたのは首都高速中央環状王子線。2002年12月25日に開通しております。全長7.1kmで板橋JCT(板橋本町)から西巣鴨・王子を経由して桜五色大橋で荒川を渡り、江北JCT首都高速川口線に合流(もちろん反対もあり)できるので今まで以上に東北道常磐道&外環道との行き来が便利になりました。
荒川にかかる桜五色大橋は世界初の「ダブルデッキ式ニールセンローゼ橋」として設計され、2002年度土木学会田中賞、2007年度全日本建設技術協会全建賞受賞を受賞しています。

≪見学日:2002.11.30≫