見学日和 ~社会科見学とか気になったあれこれ

社会科見学と称していろんなところに出かけたのをメモするブログ

【見学】改修工事に突入の警視庁交通管制センターにお邪魔しました!


東京都の交通網を集中的に管理している、警視庁交通管制センターに友人を連れ立って見学に行きました。
このシステムが1995年にできてから15年、今年の3月からモニタ部分がすべて取り替えられるという大規模な改修工事が始まったのですが、告知前にすでに見学を申し込んでいたので、改修期間中にもかかわらず見せてもらいました!

全部で縦5m×横25mの巨大スクリーンですが、これはすべて50インチスクリーンがはめ込まれているだけで、正面で72枚、左右がそれぞれ36枚、合計144枚のスクリーンで構成されています。このセンターは日本が世界に誇る新交通管制システムで運用されています。

行ったときは左のスクリーンが白い幕で覆われていてみれませんでしたが、それでも正面の72枚スクリーンだけでも十分迫力があります。

スクリーンの下にあるテレビは真ん中だけが音声なしで常時NHKを写しています。これは災害情報が流れるのをチェックするため。それ以外のテレビでは監視カメラからの映像を写しています。


東京都にある約15500台の信号機のうち、センターで管理しているのは約8000台。
同じく車の数、渋滞長、走行速度を計測する車両感知器が都内に17000台設置されていて、そのうち12000台は超音波式のものです。速度10㎞以下とか20㎞以下だとかの情報は車両感知器から送られてきたデータを元に自動で表示されているのですが、実際の超音波式車両感知器も置いてあって持ってみることができます。
管制センターでは信号機の制御もしていて、集まった情報をもとに各信号は50秒おきに信号の周期が変わるストリーム方式になっており、車両台数の多い方向の青点灯時間を長くして反対側は短くするなどコンピュータで自動制御しています。また、都内313カ所に設置されている案内板もここから自動制御で情報を表示させています。

管制センターは警視庁の管轄なので基本的に中にいるのは警察官です。テレホンサービスは道を知っている人が適任ということで白バイ出身のOBの方がされることが多いようです。1日に約200件もの問い合わせに対応しています。


正面の巨大スクリーンにはそれぞれの幹線道路が表示されていて、工事中や通行止めのマークも出ていますが、ラインが赤くなっているところは渋滞…ではなく、赤色は速度10km以下の状態、橙色は速度20km以下というように言うのだそうです。なぜかというと一般道と高速では渋滞の認識速度が違うからで、一般道では速度10km以下を渋滞と呼んでいるけれど、高速道路などでは速度40km以下が渋滞になるのだそう。

で、前回来た時は気付かなかったんですが、このスクリーンには、あちこちに主要なランドマークが図案化されて描かれておりました。


真ん中は皇居。江戸城二重橋が描かれています。
一番下の「霞が関二」の左側にあるのは桜の大紋=「警視庁」です。


都庁と明治神宮

飛行機のマークは言わずと知れた羽田空港


そして緑色の区域(都内)の東側沿岸にはどこかで見たネズミが。

向かって右のスクリーンは表示される情報がいくつかに分かれてます。
例えばコンピュータに入力された渋滞や事故などの情報。左上に映し出されてるのは、センター内に飛び交ってる無線連絡の声や電話での連絡などを係員が記入した用紙、左下には交差点に設置されている監視カメラからの映像が表示されるようになっていて、渋滞を引き起こしてる場所などを切り替えながら同時に何ヶ所も見れるようになってます。警察無線はパトカーやヘリ、白バイから入ってきます。

見学コーナーからは見えないのですが、ちょうど真上には巨大モニターを見下ろせるように小部屋が並び、そこが交通放送をしているラジオ局のブースになっています。ラジオでよく耳にする「警視庁交通管制センターから現在の道路交通情報をお伝えします」というのはここから発信しているのです!
ラジオ局のブースのさらに奥には日本道路交通情報センターのブースもあるそうです。

センターあがってすぐのところに信号機が2台置いてあります。旧式のものとLEDのものです。


信号機は地上から5.5mのところにあるのですが、実際に目の前にするととても大きく感じます。信号機はの大きさは20㎝~45㎝という基準があって、日本のものはだいたい30㎝になってるんですって。
LEDの中の発光ダイオードの数は全部で192個あるということです。
LEDのほうが初期投資は高いけれど、従来型に比べて熱を持たない、電球を毎年取り換えることがないのでメンテナンスが楽(人件費減少)でエコなんだそうです。雪国だけは熱を持たないLEDに変えたら信号機に付いた雪が溶けなくなってしまい、信号の光が見えなくて苦情になったという逸話があって、フードに傾斜を付ける工夫をしてるそうです。


ここでは、新交通管制システムとの連携するサブシステムについてもビデオで学べるようになっています。
東京都の交通事故を無くすための見えない仕事について大変勉強になりました。
リニューアルしたらまた見学にきたいものです。

≪見学日:2010.3.8≫